アンティークビスクドール ベルトンタイプ

本日のみの出品です。
一部説明が以前出品より詳しくなっております。
手放したらもう出会う事のないドール、とはわかっているのですが、おそらくオールオリジナル、あまりにはかなげで、私のような無骨者ではお世話するうちきっとダメージを与えてしまうのでは…との恐れから、このようなアンティークに慣れている方に託したく、出品致します。
ベルトンタイプとは、こちらのようにソケットヘッドでコンポジション、ストレートリスト、頭頂部に穴が1〜3個開いている物を指します。
クリングやケストナーのキッドや布ボディのドームヘッドの物もベルトンタイプと呼ばれることがありますが、頭だけのことならわざわざ呼び替える必要はないはずですので、洋書でも混同している物がありますが、上記が本来のベルトンタイプのようです。恐らく、高名の割に数少なく、本物を見た人が少ない為の混同かと思われます。ブルーブック等に従っています。

ベルトンタイプのビスクドールは、以前はフランス製と思われていましたが、今はドイツのゾンネベルクで1870年後期から1885年の間に作られたことがわかっているそうです。(諸説あり)バー＆プロシルト他複数のメーカーによって製造されたようです。B&Pの初期のボディは指のくっついたストレートリストの"初期ゾンネベルクボディ＂と言われ、こちらの特徴と合致します。ただし、B&Pのベルトンは200番台とされていて、こちらは117、メーカー不詳です。未だ謎の多いドールとして知られています。
口元は、軽く開いたように造形されたクローズドマウス、青灰色のペーパーウエイトアイ。一般的にジャーマンはブロウアイなので、以前ベルトンはフレンチとされていた要因の一つかと思います。ピアスホールは耳たぶを通すのではなく、頭部に向けて空いています。
頬の赤みが強いですが、白雪姫に、血のように赤い頬の姫の誕生を待つ、とありますように、赤い頬は美人の条件だったのでしょうか…
下のブルーの生地が透けるように作られた絹のドレスはレースが劣化、靴はかろうじて原形を留める程度。脱がせられません。触るのも怖いです。

約35cm
配送によりさらにダメージを受ける恐れがあることを理解いただける方のみご検討ください。
スタンドの脱着によるダメージを避けるため、スタンドをつけたまま、厳重に梱包させていただきます。

NC.NRでお願い致します。

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