万年筆DLTAデルタ限定モデル・少数民族シリーズ“コサック”

これをチェックして頂いている皆様が想う以上にこの逸品は良いです。イタリアでレジンを供給している会社は実質2社のみです。そしてデルタの創業時に出資をしたこの2社は、デルタ、ヴィスコンティ、アウロラ、マーレン…の中で、一番よく出来たレジンをデルタに供給した知る人ぞ知る事実があります。自然光でも蛍光灯の灯りでも当てて様々な角度で胴軸を眺めた時に、その違いが分かります。振り返ると廃業前の少数民族シリーズ、中でも最も美しいと評判になったカナカマオリは、実はレジンにパール(微小なガラス片、これは化粧品にも含まれている)を塗していたのです。この辺りの事情はかなりコアな消息筋しか知り得ない情報ですが、僕は2014年ころに知りました。思わせぶりで反感を買うかも知れませんが…デルタの限定品の中で今でも一番人気がある「少数民族シリーズ」の第6弾として、2004年リリースのコサック(Cossacks)をご紹介します。本モデルの詳細はネット上に数多あるので割愛sじますが、胴軸の赤色は出品中のロスボラッチョスや売却済みのプッチーニとも異なり、実物は朱色のようであり、微かにピンク色を感じさせるような、光の加減で変幻自在な表情を見せます。まさにDELTAレジンの真骨頂である色彩の魔法と言っても過言ではないでしょう。
そしてこのシリーズのお約束である特徴的な模様・柄が刻まれた18Kのニブ。本モデルはコサック民族の男性の顔が刻印されています。ロジウムコーティングされたMニブは、いつも通り好みの書き味にしていますが、控え目な調整研磨に抑えています。生産本数は1569本。この民族が発見された西暦年の数が生産されており、出品のシリアルは#687。何かこの数字にご縁のある方はいませんか？　すでに発表後18年が経ち、刀剣をモチーフにしたクリップにメッキの剥がれが見られますが、通常の経年劣化として致し方ないものと想います。ともかく、DELTAの廃業とも相俟っておそらく二度と入手の機会はないでしょう。当方の気が変わらぬ内にご購入を！気になる点はご遠慮なくお問合せください。お譲りするのは本体と純正コンバータのみです。僕は胴軸の色味に合わせたインクを入れて使っていました。華と色気のある万年筆ですから、貴殿のダンディズムで一層引き立てて貰えれば嬉しいです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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